小汚い部屋の片隅から君に捧げる
手紙
知らなかった 君という美しい女神の羽ばたいていた空間は燈色に燃え
暖炉になった僕の部屋で君は美しく気高く輝き、燃えていた
ああ君の辿る軌跡は眩し過ぎて僕の目には涙がとどめなく流れ君を見えなくさせる
君 君 鳥の縫うように君は細々とドアの向こう側へ消えて行った
僕の部屋には君が炊き出した炎が明るく照らされて
君へと続くこげ茶色の影が僕の追う君への道筋を怪しく誘って いつまでも僕を眠らせない
獰猛な獣のように君は僕を見つめるのだ
ドアのこちら側では こんなにも君が狂おしい
君はそんな僕を平静に捕らえる野鳥の目を持ち
僕を料理してくれるだろうか
捨てないで下さい 君が恋しい 僕は君を愛しています 僕は君を追って行きます 君が僕に降参して
僕と一緒に歩いてくれるまで 僕は君を追って、
ドアの外側で眠り、朝になれば君の跡をつけていきます
愛しい君 僕に「愛している」と声をかけて、笑って、空っぽな僕を満たして 一緒に泣いたり笑ったりして ずっとそばにいて下さい
僕は君のものです
君に愛される鏡の破片が鋭く君と僕を繋ぎ
決して離されないことを望みます
愛しい君へ
僕より 2005.3.29